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3年かけた植栽改修 地域で評判の植栽に 居住者専用のハーブ園もオープン

公開空地を含む広い植栽地に対し、3年かけて改修を進めてきたことにより、通りがかる人も立ち止まって眺める評判の緑地となっている。その経緯とビフォーアフターを紹介します。

 

武蔵新城駅徒歩3分という好立地ながら、638戸という大規模マンションであるザ・クレストシティ。公開空地を含む広い植栽地に対し、3年かけて改修を進めてきたことにより、通りがかる人も立ち止まって眺める評判の緑地となっている。
管理組合では9年目に管理会社・植栽管理業者の変更を行い、一丸となって各所改善に取り組んできた。

 

 


改修の経緯

公園に面したエントランス前の広い芝生広場に、シンボルとなるポプラ並木が配された開放的なランドスケープデザインが特徴のザ・クレストシティ。しかし、築9年を迎える頃には植栽の傷みが目立つようになっていた。猛暑による水不足や、人やペットの立ち入りによる踏圧が原因と思われた。2013年の春に管理会社を大和ライフネクストへ、あわせて植栽管理業者を東邦レオへ変更して各種改善工事を伴う植栽改善を進めてきた。敷地の景観を大きく変える部分もあり、改善案のまとめや合意形成には困難もあったが、管理組合と協力した問題意識の共有と美化に向けた強い意思での取り組みが成果として実を結んできている。

 

①潅水ホース設置と花壇柵設置

まず敷地全体で課題であったのが、歩道用空地とフラットにデザインされた公園用空地である植栽へ近隣住民やペット、自転車が立入り、子供が遊び回ることによる損傷、及び散水の管理がされていない中での猛暑等による水不足だった。
当時、理事自らが巡回して立ち入りを注意したり水やり作業を行うこともあったが、それではとても手に負えない状況であった。このため、まず最初に取り組んだのが花壇柵と潅水ホースの設置だった。
花壇柵については、芝生広場では景観性を重視して圧迫感の少ない高さ40cmのデザインフェンス、歩道沿いのエリアではしっかりした高さ60cm程のフェンス、木立の中の遊歩道では既存のロープ柵を移設する形で、場所と用途に合わせた設計とした。これにより、立ち入りによる傷みは激減し、植替えを伴う植栽改善を進めやすい状況が整った。
潅水ホースについては、乾燥に弱い低木類を中心に総延長2km以上の潅水ホースと自動潅水タイマーを導入した。また、芝生広場では潅水ホースの設置が難しかったため、移動式の簡易スプリンクラーを用意し、ホース設置が困難な場所の水やりを含めて植栽担当清掃員により実施することにした。これにより、特に水を好むアジサイの花つきが劇的に改善し、毎年剪定して居住者に配布できるほどになった。

 

 

②館銘板前花壇改修

次に着手したのが駅からの動線で最も目立つエントランス周辺の整備だ。
館銘板前は天然石で歩道と植栽地を区切り、季節ごとの植替えを行う花壇とした。
マンションのイメージを左右する部分であるため、合成画像によるイメージを元に検討し、デザインを決定した。後に、そこから続く広場状公開空地も歩道拡幅、植栽植替えを実施した。

 

 

③芝生広場改修

芝生広場は、元の芝生が衰退してしまっており張替えが必要であったが、面積が約1000㎡と大きく費用もかさむため、土壌調査をした上で工法を決定し、まず一部分を工事し経過を見て全体を実施するという2段階の対策をとった。水やり含む管理内容の改善もあり、美しい芝生広場になった。

 

④シンボルツリーのポプラ植替え

芝生に並ぶポプラ並木がランドスケープデザインの象徴的な要素であったが、材質のやわらかいポプラが台風等の強風で倒木するという事故が度々起こっていた。幸い人に危害が及ぶことはなかったが危険性が高い状況であったため、樹種を変更しての植替えも含めて検討を開始した。ポプラの景観を気に入って購入した住民もいるであろうことから、ポプラを維持する案、別樹種で植え替える案を検討し、住民アンケートを行った。アンケート結果から倒れたポプラは別種で植え替えることとなり、マンション総合保険の補償金を活用して植替えを行った。あわせて不具合のあった照明も交換し、夜間も歩きやすく緑が映える空間となった。

 

⑤立体駐車場屋上をハーブガーデンへ

植栽の衰退が著しく、雑草が増えてしまっていた立体駐車場の屋上は、土壌調査結果と乾燥しやすい環境であること、住民のみが入れるプライベート空間であることから、乾燥に強いハーブを中心として、自由に収獲が楽しめるハーブ園への改修を行った。ヨーロッパガーデン、日本ガーデン、熱帯ガーデン、イベントガーデンの4つのエリアに、それぞれの地域原産のハーブや果樹、花が200種以上植栽されている。シソやバジル等の身近なハーブからブドウ等の果樹、珍しいハーブも含め住民が自由に収獲して自宅で利用できる。また、ペットの飼育が可能なマンションだが、周辺にペットを遊ばせられる環境が少ないことから、一部をペットひろばに改修する計画だ。

 

 

 

 


合意形成を導いた工夫と今後の運営

一連の改修工事は、傷んだ植栽の復旧という枠を超え景観を大きく変える工事も含むため、植栽について検討する理事の中でも、まして626戸の住民における合意形成は難しい。その中でも3年でこれだけの改修工事を実施できたことの中には運営上の工夫があった。
当初は理事会の中で植栽についても検討していたが、内容が具体化するほど時間がかかりすぎてしまうため、有志の理事により理事会とは別に月1回の植栽検討会を開催するようになった。また、イメージがわきにくい植栽の大幅な変更については、合成画像によりイメージを共有したり、サンプルを取り寄せ現地で確認することで検討を重ねた。理事の中でも最も意見が割れたポプラの植替えについては、何度も議論を重ねて改善案をまとめ、アンケートの形にして住民の意見を求めた。これらの検討と日々の運営には、理事長をはじめとした参加メンバーが主体的な姿勢で検討に参加し、また日常の中で植栽地の使われ方や植栽の様子を丁寧に見ていたことが大きかった。時には植栽の不具合を理事が発見して素早い是正措置が取れたり、工事計画でも住民にとってより使いやすく景観も高められるアイデアにつながった。
植栽管理については、各種工事により管理対象植物は増えているが、当初の管理コストから総額は変えないままで運営できている。当初は雑草が多く、草刈りや手取除草に多くコストがかかっていたため、人が入らないエリアには雑草の発芽抑制剤を導入して省力化し、その分を増えた植物の剪定や手入れに充てている。

植栽は生き物であり、改修工事をした後が新しい景観づくりのスタートになる。もちろん反対意見もある中で進めてきた改修工事であり、今後の運営の中で植栽の価値をさらに引き出し、住民満足と資産価値向上につとめていくことが重要だ。