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ビジョンを軸に 伐採を含む植栽中長期改善

築25年を迎えた頃、高木類の生育に伴う住民からのクレームや、対応への追加コストが増していたことをきっかけに、ビジョンを軸とした植栽中長期計画の検討が始まった。2014年総会では69本の伐採が実施される等、暮らしやすさや景観を高めながらコストを調整する画期的な取組みが進んでいる。

 

団地初の計画的伐採の決議

高花第二団地では、築25年となる2014年度の総会でメタセコイア並木と生活支障木合計69本の伐採が決議され、2015年1月に実施しました。

高木類の生育に伴い日照障害や折れ枝や落ち葉による車への支障で年々剪定・伐採要望が増え、追加コストが増していたことが課題でしたが、それを改善する画期的な決議となりました。これには植栽計画委員会が組織されてから12年にわたる取組みがあります。その歴史を植栽計画委員会の五十里様、木下様、柬理様、阪口様に伺いました。

 

高木の成長とともに顕在化した植栽管理の課題

高花第二団地では、12年前に発足した植栽計画委員会があり、理事会の諮問機関として管理コスト中の約10%を占める植栽管理についての監理を行ってきました。高木類の成長に伴い発生する日照障害や車の汚れなどの生活支障木の剪定・伐採も進めていたが、それらは追加コストとなり負担が高まっていたため、2013年に植栽管理業者変更とあわせてコスト見直しに取り組みました。

コスト見なおしの主な効果は、植栽管理予算内で高木剪定約2割、芝生管理(芝刈り・草刈り・除草剤)約4割だった部分で、芝生管理のコストダウン等により高木剪定予算を従来の約2倍捻出できたことがあります。また、それまで樹種ごとに剪定していた高木剪定計画を見直し、住棟に近いものや支障となりやすいものを優先する計画に切り替え、剪定作業の費用対効果を高めました。

 

伐採決議を可能にしたビジョンづくりからの植栽中長期計画

植栽中長期計画としては今後の団地の植栽のあり方についてのマスタープラン(ビジョン、テーマ等)を作成し、それを基本として各所計画の具体化を行っていくこととなりました。ビジョンには、「いろどり、あつまり、つながるみどり」を策定し、高齢化が進んできた現在の住民と、これから入居してくる若い世代の両方が快適に暮らせる団地づくりを目指しました。具体的には、四季の彩りを感じられる植栽を居住者の身近な場所に配置し、花壇を中心に多世代が集まり交流できる仕掛けづくりを行っていく計画です。

 

植栽管理方針としては、「『暮らしやすさ』と『高花第二団地ならではの植栽』の両立」を掲げ、特に高木類の対策を重点的に進めることとしました。

その具体的テーマの一つが、「メタセコイア並木」です。敷地中央にある75本のメタセコイア並木は団地のシンボルともいえるものですが、樹高が高くなり剪定コストが高まり、隣接する駐車車両への影響や、根の舗装等への影響も出ていました。剪定費用だけでも20年で3000万円かかること、本来10m間隔程度が適切であるところ5m間隔に植わっていることもあり、約半数を間引くこととしました。

また、今後は45箇所ある各棟階段下の花壇スペースの管理見直しにも取り組む予定です。これまで特にルールはなく住民管理に委ねられていましたが、今後はお花の好きな方はこれからも楽しめるように、かつ団地全体としても美しい景観が保てるように、まずは45箇所の現状把握から、ルールづくりと組織づくりを行っていく予定です。

 

大きな意思決定を可能にした運営体制の変遷

高木伐採については、敷地環境の維持向上や管理費との兼ね合いで築20年を超える団地の多くで必要となりますが、それに対する考え方は住民個々に異なります。それでも今回の総会決議が賛成多数で可決されたことには、今年で設立12年目となる植栽計画委員会をはじめとした運営体制への住民からの信頼があったことが大きいと思われます。

植栽計画委員会の設立当時の目的は、全体の団地管理費の約10%を占める植栽管理について管理組合としてしっかりと携わり、コストの合理化を図ることでした。理事は輪番の1年交代のため継続性には乏しく、植栽計画委員会、長期修繕委員会等の諮問機関ができたことで、理事を務めた人の中から翌年以降委員会として活動を継続する人があらわれるようになりました。委員会制度としては一年任期の公募制ではあるものの、継続して携わることが可能になり、長期的な視点で課題解決に取り組める組織となりました。

設立7年後の2009年にはボランティア組織として「高花園芸クラブ」を発足し、「町内会等との連携により、居住者のコミュニケーションを図り、お一人暮らし及び高齢者対応等の生活環境を見守る」という目的をもつようになりました。現在では、カラオケ会や旅行、バトポン(バドミントン+ピンポン)、町内会の樽神輿によるお祭の復活などのコミュニティ活動など植栽計画委員会のメンバーも兼務されています。各メンバーは多忙ですが、「首を突っ込むと楽しいことが沢山ある」と積極的です。

 

長期的課題が管理組合運営を強化する

団地やマンションの長期的運営を検討し、実行していくには運営体制や活動メンバーの継続性は重要な要素となり、その運営体制そのものへの信頼感が総会議案への賛否へも大きく影響します。他団地やマンションの事例でも、長期修繕委員会や植栽委員会など、否が応にも長期的視点で検討が必要な委員会により組織の継続性が生まれ、管理組合運営が盤石なものとなった例は多くあります。

高花第二団地においても、今後もこれらの活動が続いていくことで、「住み続けたい」「住んでみたい」団地であり続けることが期待されます。

 

続編記事「植裁管理コスト適正化と景観改善」もあわせてご覧ください。